姿勢筋と相動筋 マッスルインバランスの影響

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不良な姿勢

  • 不良な姿勢は多くの異なった要因によって生じる

 

  • 身体、筋骨格システムの変形や不良な負荷でさえも要因となる

 

  • 座位は長い時間同じ姿勢を保持しているので、ほとんどの人が抗重力能力や重心位置を修正する能力が低下している

 

疼痛スパズムサイクル

  • 虚血は不良姿勢の初期における主要な疼痛原因となる

 

  • 筋への血流は、ゼロから50~60%の収縮強度に達するまでの間では筋収縮や筋活動レベルと反比例する

 

  • 10%を超える等尺性収縮ではホメオスタシスを維持できないと報告されている

 

  • 頭部の重量はおおよそ身体重量の約7%である

 

  • これは、体重80㎏の人では5~6㎏である

 

  • もし、頭部や肩が前方へ移動したら、アライメントは崩れ、頚部伸筋の活動が劇的に増加し、その血流量は抑制されることになる

 

  • 約2.5㎝の頭部前方移動で約4.5㎏の頭部重量が増加する

 

  • この持続した等尺性収縮では筋が嫌気性作業を強いられ、乳酸が増加して蓄積する

 

  • もし、安静状態が与えられなければ、虚血筋では反射性収縮が始まる

 

  • この場合、疼痛スパズムサイクルへ突入する

 

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  • 神経筋システムは、遅筋線維と速筋線維から構成され、各々は身体機能における役割を持つ

 

  • 遅筋線維(タイプⅠ)は、姿勢保持のような低レベル活動を維持する

 

  • 速筋線維(タイプⅡ)は、力強く粗大的な運動を行う

 

  • これらの筋群は、緊張筋と相動筋に分類される

 

緊張(姿勢)筋と相動筋

  • 筋は機能的に緊張筋と相動筋に分類される

 

  • 緊張筋は屈筋群から成り、反復する、あるいはリズム的な活動や協調された屈筋の活動を含む

 

  • 一方で、相動筋は伸筋群から成り、生まれて間もなく出現する

 

  • 相動筋は重力に対して遠心性に作用し、伸筋協調活動が含まれる

 

姿勢優位筋群

  • 大胸筋
  • 小胸筋
  • 肩甲挙筋
  • 僧帽筋上部線維
  • 頚部伸筋群
  • 斜角筋
  • 後頭下筋群
  • 胸鎖乳突筋

 

前腕
  • 手関節屈筋群

 

体幹
  • 腰部と頚部伸筋群
  • 腰方形筋

 

骨盤
  • 大腿二頭筋
  • 大腰筋
  • 腸脛靭帯
  • 大腿直筋
  • 内転筋群
  • 梨状筋
  • 大腿筋膜張筋

 

下腿
  • 腓腹筋
  • ヒラメ筋

 

相動優位筋群

  • 菱形筋
  • 僧帽筋中部、下部線維
  • 前鋸筋
  • 上腕三頭筋
  • 頚部屈筋群
  • 舌骨上筋群
  • 舌骨下筋群
  • 頚長筋

 

前腕
  • 手関節伸筋群

 

体幹
  • 胸椎伸筋群
  • 腹筋群

 

骨盤
  • 内側広筋
  • 外側広筋
  • 大殿筋
  • 小殿筋
  • 中殿筋

 

下腿
  • 前脛骨筋
  • 腓骨筋

 

筋の延長と短縮

  • 安定機能(姿勢)を持つ筋は、負荷が生じた場合に短縮する傾向がある

 

  • 相動筋は伸張に続いて抑制される

 

  • 短縮する傾向のある筋群は主要な姿勢筋であり、殿筋群弱化の潜在的抑制に関連する

 

  • ある筋は短縮するパターンの役割に例外がある一方、他の筋は延長する

 

  • 例えば、斜角筋は元来姿勢筋であるとする一方、相動筋でもあるといわれる

 

  • 遅筋線維と速筋線維が混在している特徴がある

 

  • 例えば、ハムストリングスは姿勢安定機能を持ち、かつ多関節筋であり、短縮しやすいことでも有名である

 

姿勢筋の延長と短縮

機能  :姿勢

筋の種類:遅筋線維

疲労  :遅い

反応  :短縮

 

相動筋の延長と短縮

機能  :運動

筋の種類:速筋線維

疲労  :早い

反応  :遅延

 

姿勢筋群

  • 緊張筋としても知られている

 

  • 姿勢筋は抗重力筋であり、多くは姿勢維持に含まれる

 

  • 遅筋線維は姿勢を維持するために適している

 

  • すなわち、持続収縮するが一般的には短縮し、その後に硬化する

 

  • 姿勢筋は、疲労に対応するため小さい運動ニューロンにより支配されている遅筋線維である

 

  • よって、閾値は低く、これは神経活動が相動筋の閾値に達する前に発揮されることを意味する

 

  • この神経活動の枠組みは、姿勢筋が相動筋(拮抗筋)を抑制し、これにより収縮や活動を減少させる

 

相動筋

  • 運動は相動筋の主な機能である

 

  • これらの筋はしばしば姿勢筋の表層にあり、多関節筋であることが多いが、速筋線維が優位であり、随意的な反応調節が行われている

 

  • 短縮、硬化した姿勢筋は、しばしば相動筋に関連する筋群を抑制し、これらの筋機能は低下する

 

  • 硬化傾向のある筋と低下傾向のある筋との関連は一方向性である

 

  • 硬化傾向のある筋は硬化し、その後、強化される

 

  • これは、低下傾向のある筋が伸張され、その結果として低下する

 

  • 例えば、大腰筋や大殿筋、あるいは大胸筋・小胸筋や菱形筋について、このような関係がある

 

マッスルインバランスの影響

  • シェリントンの相反神経抑制の法則を通して阻害された主動作筋だけでなく、通常それらが関連しない運動においても、硬化した筋や過活動筋になることを指摘した

 

  • これは、マッスルインバランスを正しい方向へ修正しようとする場合、マッスルエナジーテクニックで過活動筋の伸張を試み、伸張された筋の強化を行う

 

  • 硬化した筋により、関節は機能障害が生じる位置へ移動する

 

  • これは、低下した筋により引き起こされる

 

  • もし、マッスルインバランスへの介入がされなかったら、身体は代償的姿勢を矯正される

 

  • そして、筋骨格システムにストレスを与えることになり、結果的には組織を破壊、刺激し、障害を与える

 

  • マッスルインバランスは、最終的には姿勢に影響を与える

 

  • 姿勢筋は少ない神経支配領域であり、よって低い閾値である

 

  • 相動筋の活動前に姿勢筋が活動するため、姿勢筋は相動筋を抑制し、潜在的収縮能や活動を減少させる

 

  • 筋が不良、あるいは反復した負荷を受けやすいとき、姿勢筋は短縮して相動筋は低下する

 

  • よって、張力関連が変化する

 

  • 結果とて、周囲の筋が軟部組織や骨格を移動させるために姿勢は直接影響を受ける

 

 

 

 

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参考文献

骨盤と仙腸関節の機能解剖 骨盤帯を整えるリアラインアプローチ(医道の日本社 John Gibbons)