骨盤の治療 恥骨結合・腸仙関節・仙腸関節・腰椎

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治療戦略

  • 恥骨結合、すなわち結合組織に対する治療よりは始め、腸仙機能異常つまりアップスリップ、そして仙腸関節における機能異常に対する治療へと続ける

 

  • そして、最終的には必要に応じて腰椎の領域における補償的な機能異常に対する治療を行う

 

  • Greenman の治療順序として、評価の過程の早い時期に恥骨結合を治療することを推奨している

 

  • その理由は、仙腸関節機能異常は患者が腹臥位にて見つけられることが多いからである

 

  • つまり、恥骨結合異常(SPD)が背臥位で見つけられたとしても2つの上前腸骨棘と恥骨結合により構成される三脚構造において、腹臥位で対象であるとは限らないためである

 

  • さらに、上方への剪断力に問題がある場合、すべての仙腸関節の運動に影響を及ぼすため、恥骨結合に対する治療をまず実施したうえで上方への剪断力であるアップスリップを治療することを推奨している

 

 

 

恥骨結合異常に対する治療プロトコール

  • SPDはとても一般的であるが、見逃されることが多い

 

  • その原因は、恥骨結合に対する症候痛に対する意識の欠如にある

 

  • 恥骨は上方あるいは下方にずれてしまう傾向があり、さらに多くの研究者によりその他の潜在的な機能異常についても議論されている

 

 

上方あるいは下方の恥骨結合異常

治療

  • マッスルエナジーテクニック
  • スラスト

 

 

手順

  • 患者は膝と股関節を屈曲して足底を設置した背臥位となる
  • 膝の両外側に手を当てる
  • 抵抗に対して10秒間、股関節を外転するよう指示する
  • これにより、股関節内転筋に相反抑制効果が生じる
  • そして、この等尺性収縮をおよそ3回反復する

 

 

  • 患者の両膝の間にしっかりと握りしめた拳を当て、股関節を力強く内転して、その拳を圧搾するように指示する
  • この内転運動は一般的には恥骨結合をリアライメントさせるのに十分であり、関節からリリースを意味するキャビテーションによる音が聞かれることがしばしばある
  • これは、直接的なスラストを含まない手技であるため、非常に安全である

 

 

  • この手技によりキャビテーションの兆候がないにもかかわらず、この関節に機能異常があると考えるならば、スラストや高速スラストが適切である
  • 患者に股関節を内転させ、施術者は素早く外転運動を行う
  • SPDがある場合、この特殊手技により恥骨結合によるキャビテーションを生じる

 

 

 

左上方恥骨結合異常

治療

  • マッスルエナジーテクニック

 

 

手順

  • 患者はベッドの端に背臥位となり、両手で身体を固定させ、左下肢を治療台から下ろす

 

  • 施術者は左手で骨盤の右側を固定し、右手で患者の左膝蓋骨上部に当て、患者の左下肢を固定する

 

  • この姿勢から抵抗に打ち勝つように10秒間股関節を屈曲するように指示する

 

  • 休んでいる間に左下肢を伸展させ、この運動により恥骨結合の左側を下方へ促通する

 

 

 

右下方恥骨結合異常

治療

  • マッスルエナジーテクニック

 

 

手順

  • 患者はベッドの端に背臥位となり、両手で身体を固定させる

 

  • 右股関節を内転させ、わずかに内旋させる

 

  • これにより患者の右恥骨結合は上方向の運動となる

 

  • 患者の下肢をてことして、施術者は患者の骨盤の右側をベッドから離し、左手を患者の右上後腸骨棘と坐骨結節に当てる

 

  • 施術者は自分の手で骨盤を下げながら、患者には10秒間抵抗に対して股関節を伸展するように指示する

 

  • 休んでいる間に、施術者は患者の右足をさらに屈曲させ、この運動時に坐骨結節に力を加える

 

  • この方法により、右恥骨結合を上方へ促通する

 

 

 

腸仙機能異常に対するプロトコール

右寛骨前方回旋

治療

  • マッスルエナジーテクニック

 

 

手順

  • 患者は左側臥位となり股関節と膝関節は約90°屈曲させてベッドの端に持っていく

 

  • 右寛骨を左手で固定し、右手で上後腸骨棘を触診する

 

  • 股関節を屈曲させ、上後腸骨棘にてバリアの位置を微調整する

 

  • この姿勢で約20%の努力により、抵抗に対して股関節を10秒間伸展するよう指示する

 

  • 収縮後に完全に力を抜かせて股関節と膝関節は屈曲位を保持しながら左手で右寛骨を後方回旋させる

 

  • この動作は、新しいバリアが達成されるまで通常3回反復する

 

 

 

左寛骨前方回旋

治療

  • マッスルエナジーテクニック

 

 

手順

  • 患者は右側臥位となり、体幹は右回旋させることにより腰仙関節移行部を緊張させ、腰椎に不必要な動きを防ぐ

 

  • 左股関節を屈曲させ、左大腿後面を腰部に当ててフックさせるようにする

 

  • なお、右下肢は伸展位とする

 

  • 左上後腸骨棘を触診しながら左の仙腸関節の動きがなくなるまで左股関節を屈曲させる

 

  • この姿勢で約20%の努力により抵抗に対して股関節を10秒間伸展するように指示する

 

  • 収縮後に完全に力を抜かせて、股関節と膝関節は屈曲位を保持しながら、右手で左寛骨を後方回旋させる

 

  • この動作は、新しいバリアが達成されるまで通常3回反復する

 

 

 

左寛骨後方回旋

治療

  • マッスルエナジーテクニック

 

 

手順

  • 患者は腹臥位となり、左下肢を数インチ挙上するよう指示し、施術者の右腕を患者の左大腿の下に当てる

 

  • そして、両手の指先を組み、左上後腸骨棘に前腕を当てる

 

  • バリアが感じられるまで股関節をゆっくり伸展および内転させながら微調整する

 

  • このバリアより股関節を10秒間抵抗するようにゆっくりと屈曲させるように指示する

 

  • 患者が完全にリラックスした後、伸展した菓子をさらに伸展および内転させ、両手により骨盤を前方回旋させる

 

  • この股関節と骨盤の複合的な運動により、寛骨の前方回旋を誘導する

 

  • この動作は新しいバリアが達成されるまで通常3回反復する

 

 

 

右寛骨後方回旋

治療

  • マッスルエナジーテクニック

 

 

手順

  • 患者は腹臥位になり、少しだけ右下肢を伸展するように指示し、施術者は右手を右膝の下に、左手を右上後腸骨棘に当てる

 

  • バリアが感じられるまで右股関節をゆっくりと伸展および内転させ微調整を行う

 

  • このバリアから抵抗に対して股関節を弱い力で屈曲するよう指示する

 

  • 完全にリラックスした後、左手で上後腸骨棘に力を加えながら右下肢をさらに伸展および内転させる

 

  • この複合的な運動により、右寛骨の前方回旋を誘導する

 

  • この動作は新しいバリアが達成されるまで通常3回反復する

 

 

 

右寛骨アップスリップ

治療

  • マッスルエナジーテクニック
  • モビライゼーション
  • スラスト

 

 

手順

  • 患者は腹臥位となり、膝がベッドから落ちるくらいまで足の方向に下がる

 

  • 右下肢を抱えて股関節を内旋し、股関節を閉鎖運動連鎖の位置にする

 

  • 施術者の右手は右上後腸骨棘を触診し、左手で仙骨あるいは左大腿を固定する

 

  • 施術者の大腿により、患者の右下肢をゆっくりと把持し始めて、バリアに到達するまで尾側方向への牽引により下肢全体を引く

 

  • バリアの位置で施術者の両下肢で挟みながら腰方形筋を用いて、10秒間股関節を挙上するように指示する

 

  • 収縮後リラックスしている間に、下肢を尾側、つまり下方に牽引することにより新しいバリアが見つかる

 

  • この手技は3回反復する

 

 

 

左寛骨アップスリップ

治療

  • マッスルエナジーテクニック
  • モビライゼーション
  • スラスト

 

 

手順

  • 患者は背臥位となり、右股関節を90°屈曲する(これにより不必要な右寛骨の動きを防ぐ)

 

  • 左股関節を内旋し、股関節を閉鎖運動連鎖の位置にする

 

  • 両手で患者の下腿を掴み、バリアまで下肢を牽引する

 

  • バリアの位置では、モビライゼーションまたはマッスルエナジーテクニック、スラストを行い、寛骨を尾側・下方へ誘導する

 

 

 

右腸仙アウトフレア (寛骨外旋)

治療

  • マッスルエナジーテクニック

 

 

手順

  • 患者は背臥位となり、右股関節と膝関節を屈曲させ、下肢をてことして骨盤を挙上し、手を右上後腸骨棘に当てる

 

  • 手の上でしっかりと支えられるまで患者の骨盤を下げる

 

  • そして、寛骨の内旋に対するバリアが感じられるまで、右手にて股関節を内転させる

 

  • この位置から、股関節を10秒間外旋・外転するように指示する

 

  • 患者をリラックスさせて、内旋の新しいバリアに到達したら、施術者は右上後腸骨棘に対して牽引する

 

 

 

左腸仙インフレア (寛骨内旋)

治療

  • マッスルエナジーテクニック

 

 

姿勢

  • 患者は背臥位となり、左股関節を外旋し屈曲させる

 

  • 患者の左足は施術者の右膝の少し上に当てる

 

  • 施術者の右手で患者の右骨盤、左手で患者の左膝を固定し、バリアに到達するまで左股関節を外旋する

 

  • この位置から股関節を10秒間内旋するように指示する

 

  • 患者をリラックスさせて、外旋の新しいバリアに到達する

 

 

 

仙腸関節機能異常に対するプロトコール

仙骨左回旋左傾斜軸(前方)仙骨捻転

状態

  • この機能異常では、仙骨は左傾斜軸上で左回旋(右側屈)し、右仙骨底は前方にニューテーションしている

 

 

治療

  • マッスルエナジーテクニック
  • モビライゼーション
  • スラスト

 

 

手順

  • 患者はベッドに腹臥位となり、両膝関節を90°屈曲させる

 

  • 施術者の左股関節に患者の下肢を載せて、シムズ位にする

 

  • 患者の左上肢は後方、右上肢は前方とする

 

  • 施術者の左大腿に両膝を載せて、左手で腰仙移行部を触診しながらL5が左回旋するまで体幹を左回旋させる

 

  • 右手で腰仙移行部と右仙骨底を触診し、患者の下肢をてことしてバリアを感じられるまで体幹を屈曲させる

 

  • 抵抗に対して10秒間天井に向かって押し上げるように指示する

 

  • 患者をリラックスさせたら、右仙骨底が後方に動くまで下肢を床方向に戻す

 

 

 

仙骨右回旋右傾斜軸(前方)仙骨捻転

状態

  • この機能異常では、仙骨は右傾斜軸上で右回旋(左側屈)し、左仙骨底は前方にニューテーションしている

 

治療

  • マッスルエナジーテクニック

 

 

姿勢

  • 患者はベッドに腹臥位となり、膝関節を90°屈曲させる

 

  • 右骨盤を中心に左上肢を前方、右上肢を後方にしてシムズ位にする

 

  • 患者の両膝を施術者の右大腿に載せて、右手にて腰仙移行部を触診しながらL5が右回旋すると感じるまで体幹を右回旋させる

 

  • 腰仙移行部を触診しながら左手で左仙骨底を触診し、患者の下肢をてことしてバリアが感じられるまで体幹を屈曲させる

 

  • 抵抗に対して10秒間天井に向かって左梨状筋を用いて挙上するよう指示する

 

  • 患者をリラックスさせてから、施術者は左仙骨底が後方への動きが感じられるまで下肢を床に戻す

 

 

 

仙骨左回旋右傾斜軸(後方)仙骨捻転

状態

  • この機能異常では、仙骨は右傾斜軸上で左回旋(右側屈)し、左仙骨底は後方にカウンターニューテーションしている

 

 

治療

  • マッスルエナジーテクニック

 

 

姿勢

  • 患者は右側臥位となり、両膝は最初約45°屈曲させる

 

  • 右手で腰仙移行部を触診しながら、L5が左回旋するまで右上肢を尾側方向に牽引することにより腰椎を伸展させ、体幹を右側屈左回旋させる

 

  • 右手で患者の右下肢を伸展させ、仙骨底が前方運動するのを感じるまで左手で左仙骨底の動きをモニターする

 

  • 次に、左下肢に対して大腿遠位に力を加えてベッドに下げながらL5を触診する

 

  • そして、左大腿を天井に向かって抵抗に対して10秒間挙げるように指示する

 

  • リラックスさせてから、次の2つを行う

 

  • まず、左下肢を治療台に対して数秒間押しつけさせ、次に左仙骨底をモニターしながら右下肢をさらに伸展させる

 

  • この抵抗とリラックスの方法は、左仙骨底の前方運動が感じられるまで、3~5回反復させる

 

 

 

仙骨右回旋左傾斜軸(後方)仙骨捻転

状態

  • この機能異常では、仙骨は左傾斜軸上で右回旋(左側屈)し、右仙骨底は後方にカウンターニューテーションしている

 

 

治療

  • マッスルエナジーテクニック

 

 

姿勢

  •  患者は左側臥位となり、両膝は約45°屈曲させる

 

  • 左手で腰仙移行部を触診しながらL5が左回旋するまで、患者の左上肢を尾側方向に牽引することにより、腰椎を伸展させ体幹を左側屈右回旋させる

 

  • この姿勢より、右手で患者の右下肢を伸展させる

 

  • 仙骨底が前方運動するのを感じるまで、左手で左仙骨底の動きをモニターする

 

  • 次に、左下肢に対して大腿遠位に力を加えてベッドに下げながら、L5を触診する

 

  • 右下肢を天井に向かって、抵抗に対して10秒間挙げるように指示する

 

  • リラックスさせてから、次の2つを行う

 

  • まず、右下肢をベッドに対して数秒間押しつけさせる

 

  • 次に、右仙骨底をモニターしながら左下肢をさらに伸展させる

 

  • この抵抗とリラックスの方法は、右仙骨底の前方運動が感じられるまで、3~5回反復させる

 

 

 

両仙骨前方位 (ニューテーション)

状態

  • この機能異常では、仙骨は両側にニューテーションしている

 

 

治療

  • マッスルエナジーテクニック

 

 

姿勢

  •  患者はベッドに座位となり両足を離す

 

  • 右手で仙骨尖を触診し左手で仙骨が動き始めるのを感じながら体幹を屈曲させる

 

  • 抵抗に対して、この位置から上背部を天井に向かって挙上する

 

  • 10秒間リラックスさせたら、右手で仙骨後方運動(カウンターニューテーション)を促通させながら体幹をさらに屈曲させる

 

 

 

両仙骨後方位 (カウンターニューテーション)

状態

  • この機能異常では、仙骨は両側にカウンターニューテーションしている

 

 

治療

  • マッスルエナジーテクニック

 

 

姿勢

  •  患者はベッドで座位となり両足を離す

 

  • 右手で仙骨底を触診して左手で仙骨が動き始めるのを感じながら体幹を伸展させる

 

  • 抵抗に対して、この位置から体幹を屈曲する

 

  • 10秒案リラックスさせてから、右手で仙骨ニューテーションを促通させながら、体幹をさらに伸展させる

 

 

 

腰椎機能異常に対する治療プロトコール

L5伸展左回旋左側屈

状態

  • この特異的関内機能異常は、L5椎体の下椎間関節面がS1椎体の上椎間関節面において伸展、左回旋、左側屈の位置で固定されている

 

  • これは基本的に、L5/S1の左椎間関節が締まりの位置で固定されている

 

  • この運動の制限は、屈曲、右回旋、右側屈に影響する

 

 

治療

  • マッスルエナジーテクニック

 

 

手順

  • 患者は左側臥位となる

 

  • 左手でL4/L5の椎間関節を触診しながら患者の左手をつかみ、関連する腰椎レベルまで体幹を屈曲、右回旋させる

 

  • 患者の両下肢をつかみ、左手でL5/S1の椎間関節の動きを触診しながら股関節を屈曲させる

 

  • この姿勢より最大の10~20%の強さで10秒間左側屈して両側部で床に押させる

 

  • 収縮後にリラックスさせて、患者の両下肢を天井に挙げさせ、この運動により腰椎の右側屈を促す

 

  • この運動は、締まりの位置で固定されている左L5/S1の椎間関節を開くことができる

 

 

 

L4伸展右回旋右側屈

状態

  • この特異的関内機能異常は、L4椎体の下椎間関節面がL5の上椎間関節面において伸展、右回旋、右側屈の位置で固定されている

 

  • これは基本的に、L4/L5の右椎間関節が締まりの位置で固定されている

 

  • この運動の制限は、屈曲、左回旋、左側屈に影響する

 

 

治療

  • マッスルエナジーテクニック
  • スラスト

 

 

手順

  • 患者は左側臥位となる

 

  • 左手でL3/L4の椎間関節を触診しながら患者の右手をつかみ、関連する腰椎レベルまで体幹を屈曲、右回旋させる

 

  • 右手にてL4/L5の椎間関節部を触診し患者の左下肢が屈曲する時の運動を感じる

 

 

  • 抵抗に対して股関節を10秒間外転するよう指示する

 

  • 収縮後にリラックスさせて、患者の両下肢を天井に挙げさせ、この運動により腰椎の右側屈を促す

 

  • この運動は、締まりの位置で固定されている右L4/L5の椎間関節を開くことができる

 

 

 

L5屈曲左回旋左側屈

状態

  • この特異的関内機能異常は、L5椎体の下椎間関節面がS1椎体の上椎間関節面において屈曲、左回旋、左側屈の位置で固定されている

 

  • これは基本的に、L5/S1の右椎間関節が緩みの位置で固定されている

 

  • この運動の制限は、伸展、右回旋、右側屈に影響する

 

 

治療

  • 軟部組織治療

 

 

手順

  •  患者は腹臥位となる

 

  • L5の左横突起は浅く、右横突起は深くなっていることが母指で触診できる

 

  • このことにより、L5は左回旋していることが判明する

 

  • 患者は伸展すると左横突起はさらに浅くなり、右横突起がさらに深くなる

 

  • 患者は伸展した姿勢で、2~4㎏の強さでL5右横突起を押す

 

  • そして、組織が柔らかくなるのを待ち、位置を再検査する

 

 

 

骨盤の評価 骨盤帯の機能異常』について復習したい方はコチラ

⇩⇩⇩

sakuraiku.hatenablog.com

 

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参考文献

骨盤と仙腸関節の機能解剖 骨盤帯を整えるリアラインアプローチ(医道の日本社 John Gibbons)