三角筋の伸張テストと圧痛好発部位
この記事は次のような人におススメ!
三角筋の伸張テストの方法・圧痛部位を知りたい!
機能解剖
臨床的特徴
圧痛好発部位
- 三角筋粗面付近で確認できいることが多い
- 横断面積は遠位に向かうにつれて中部線維へと集中し、後部線維はわずかとなる
- そのため、圧痛のほとんどは前部線維と中部線維に多く認められる
- 後部線維の圧痛はまれである
前部線維の評価方法
- 肩関節外転位で伸展方向に誘導する
- すると前部繊維が緊張するため圧痛を確認する
中部繊維の評価方法
- 中部線維の前方部は肩関節伸展・内転・外旋方向、中部線維の後方部は肩関節屈曲・内転・内旋に誘導する
- すると中部線維が緊張するため圧痛を確認する
後部繊維の評価方法
- 肩関節屈曲位で内旋45°程度とし、水平屈曲方向に誘導する
- すると後部線維が緊張するため圧痛を確認する
伸張テスト
前部線維
- 座位で行う
- 肩関節外転45°、内外旋中間位とする
- 肩甲骨を固定する
- そこから肩関節を伸展させる
- 伸展20°まで達しない場合、前部線維の伸張性低下が示唆される
中部繊維
前方部
- 座位で行う
- 肩関節伸展20°、内外旋中間位とする
- 肩甲骨を固定する
- そこから肩関節を内転させる
- 内転15°まで達しない場合、中部線維前方部の伸張性低下が示唆される
後方部
- 座位で行う
- 肩関節屈曲20°、内外旋中間位とする
- 肩甲骨を固定する
- そこから肩関節を内転させる
- 内転15°まで達しない場合、中部線維後方部の伸張性低下が示唆される
後部繊維
- 臥位で行う
- 肩関節屈曲90°、内旋45°とする
- 肩甲骨を固定する
- そこから肩関節を水平屈曲させる
- 水平屈曲20°まで達しない場合、後部線維の伸張性低下が示唆される
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