広背筋の伸張テストと圧痛好発部位
この記事は次のような人におススメ!
広背筋の伸張テストの方法・圧痛部位を知りたい!
機能解剖
- 広背筋の停止部は、大円筋と同じく小結節稜であるが、これらの両筋が結合部より近位では両者の間には腱下包が存在し、両者間の摩擦を軽減している
- 広背筋の機能は脊柱・骨盤の位置により、その効果は変化する
- 肩関節運動軸付近では大円筋と一致するため、作用も大円筋と同様である
臨床的特徴
圧痛好発部位
- 下角付近の最上部線維で認めることが多い
- 肩甲骨下角周辺部を走行する広背筋最上部線維に圧痛を認めるケースは、肩甲骨下角との摩擦障害が示唆される
- 広背筋は、肩甲骨外側縁で大円筋を包み込むように前方へと回り込むため、これら周辺での圧痛所見に注意が必要である
評価方法
- 肩甲骨下角の尾側に位置する筋腹を触診する
- 肩関節を外旋位のまま屈曲方向に誘導する
- 屈曲120°を超えたあたりから広背筋が緊張するため圧痛を確認する
伸張テスト
- 側臥位で行う
- 両股関節は最大屈曲位、胸腰椎後弯位、骨盤後傾位とする
- 肩関節は内外旋中間位で行う
- そこから肩関節を屈曲させる
- 屈曲120°まで達しない場合、伸張性低下が示唆される
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