大円筋の伸張テストと圧痛好発部位
この記事は次のような人におススメ!
大円筋の伸張テストの方法・圧痛部位を知りたい!
機能解剖
- 大円筋は肩甲骨下角の後外側から上腕骨小結節稜に向かって走行する
- 大円筋の上腕骨に対する作用は以下の通りである
第1肢位
肩関節の内旋の作用は弱い(大円筋は弛緩位のため)
第2肢位
肩関節の内転・内旋に作用する(肩甲下筋の内旋効率の低下を補う形で作用する)
第3肢位
肩関節の内旋・伸展に作用する
臨床的特徴
- 大円筋は肩甲骨下角から小結節稜に向かって走行している
- 大円筋と広背筋は下角より遠位の走行がほぼ一致している
- 広背筋は下部付近に集まり、大円筋の前方に回り込み、大円筋とともに小結節稜に停止する
- 両者を鑑別するポイントは下角部であり、触診上注意が必要である
圧痛好発部位
- 大円筋の全筋腹に沿って認めることが多い
- 特に、下角付近では顕著である
評価方法
- 肩甲骨外側縁にある丸い筋束の後方を触診する
- 肩関節を屈曲位で外旋方向に誘導する
- すると大円筋が緊張するため圧痛を確認する
伸張テスト
- 座位で行う
- 肩関節90°屈曲する
- 肩甲骨の固定は内外旋中間位で行う
- そこから肩関節を外旋させる
- 外旋80°まで達しない場合、伸張性低下が示唆される
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