腰部の評価

今回は『腰部の評価』について共有していきます!

 

 

体幹のスクリーニングテスト

  • 動的な視診と触診によって制限部位を特定する
  • 全体の可動範囲の左右差・協調性を失っている部分、運動のリズムをみる
  • 異常な動きが認められた部位の緊張の分布を触診で確認する

 

側屈

  • 脊柱がなだらかなCカーブを描かない

  ⇒ 反対側の腹斜筋・肋間筋・腸肋筋・腰方形筋などの短縮

 

  • 骨盤が側屈と反対方向に移動しない
  ⇒ 側屈と反対側の中殿筋の短縮

 

回旋

右回旋で可動域が減少している場合

  • 左股関節の外旋、伸展が起こらない
  ⇒ 左股関節屈筋群の短縮
  • 右股関節の内旋、屈曲が起こらない
  ⇒ 右股関節外旋筋、伸筋群の短縮
  • 右肩が引けない
  ⇒ 右前胸部の筋、右外腹斜筋の短縮
  • 左肩が前に出てこない
  ⇒ 左脊柱起立筋群の短縮

 

屈曲

  • 腰部が平坦
  ⇒ 腰部の筋群の短縮
  • 腰部の屈曲が増強、膝関節の軽度屈曲
  ⇒ 腓腹筋・ハムストリングの短縮

 

伸展

  • 骨盤が前に出ない、動き初めに膝が曲がる
  ⇒ 股関節屈筋群の短縮
  • 腹壁が平坦、胸椎の後弯が減少しない
  ⇒ 腹筋群の短縮
  • 胸椎の後弯が減少しない
  ⇒ 大胸筋の短縮

 

腰椎の評価

スプリングテスト(弾発テスト)

  • 筋筋膜の制限か関節の制限かを見分け、可動性の少ない分節をしぼりこむ
  • スプリングテストでは棘突起にコンタクトをして押圧を加え椎骨を動かす
  • それにより、椎骨間の制限の有無をおおよそ判断する
  • 脊柱周囲の緊張が強く、スプリングテストで椎骨の抵抗感が強ければ、関節モビライゼーションが高まる
  • 抵抗感が強くなければ、筋筋膜へのアプローチが適用となる可能性は高まる

手順

  1. 手根部で脊柱に押圧を加えては離すという動きを加えて、そのしなり具合をみる
  2. 前後の弯曲に対し、直角に(椎体の向きに沿って)押圧を加える
  3. 手根部で複数の椎骨の棘突起接触して動いている感触をつかむ
  4. 抵抗の強い部位があれば、小指丘コンタクトに変え、再び押圧を加えて分節を特定する