胸椎

野球選手のための解剖学シリーズ!

今回は『胸椎』について共有していきます。

 

 

胸椎の特徴

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  • 胸椎の椎体は上から下に行くにつれて次第に高く広くなっていく
  • 下位の椎体は横に長い楕円形を呈し、腰椎の椎体に類似している
  • 椎孔はほぼ円形で、頸椎および腰椎の椎孔よりも小さい
  • 椎体関節面は丸みを帯びた三角形である
  • 棘突起は長く、下方に向かって急な傾斜を示し、これによって上位と下位の棘突起が重なって配列し胸椎を連結する
  • 胸椎の形態の特徴としては、肋骨と関節するために、横突起が後方を向いていることがあげられる

 

胸椎の関節

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  • 下関節突起の関節面は前方を向き、上関節突起の関節面は後方を向くので、下関節面と関節して椎間関節を形成する
  • 平面関節である
  • 肋骨窩はその表面が軟骨に覆われており、相対する肋骨と関節する
  • 第1~9胸椎の椎体にはそれぞれに2つの関節窩(上関節窩と下肋骨窩)があり、隣り合う椎骨の上下が合して1本の肋骨と関節する
  • つまり、第N番目の肋骨は同じN番目の胸椎と、その1つ上の胸椎とに関節する
  • 例外は第1・11・12肋骨で、これらの肋骨では同じ番号の椎体とのみ関節する
  • 第10胸椎の椎体は上関節窩のみ有し、第10肋骨は第9・10胸椎と関節する
  • 横突起もまた肋骨との関節窩を有する(第11・12胸椎を除く)

 

 

 

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