今回はアナトミートレイン、ファンクショナルラインについて共有していきます!
ファンクショナルライン(FL):機能線の経路
A:後機能線
- 上腕骨体
- 広背筋
- 胸背筋膜
- 仙骨筋膜
- 仙骨
- 大殿筋
- 大腿骨体
- 外側広筋
- 膝蓋骨
- 膝蓋靭帯
- 脛骨粗面
B:前機能線
- 上腕骨体
- 大胸筋下部
- 第5・6肋軟骨
- 腹直筋鞘
- 恥骨結節と恥骨結合
- 長内転筋
- 大腿骨粗線
概観
- 体幹表面を通って対側の骨盤と下肢へ行く腕線の延長である
- 他の線と違って直立姿勢の調整にはほとんど使用されない
- 運動競技などの活動時に働く
- 一側の上肢・下肢が対側の上肢・下肢によって安定化させられ、バランスをとりあるいは強化される
- 野球や槍投げでは、左の下肢とヒップで勢いをつけて、右手から投げ出される物体にさらにスピードをつける
姿勢機能
- 機能線の大部分は身体の表層にあって、日常活動で非常によく使われる筋から成るので、姿勢を維持する機会は最小限しかない
- 機能線には静止直立姿勢以外では強力な姿勢安定化の機能がある
- 多くのヨガのポーズ、あるいは上肢帯を体幹に固定するために上向きの安定性を与える
- サッカーのキックのように、時々、下肢の働きに対しても同じように安定性あるいは対抗バランスを与えるために機能線が使用されることがある
運動機能
- 対側で異なる肢帯に一側の下肢を連結して、その肢の運動に特別の力を付加して正確さを増すことができる
- 両腕の重さはキックに勢いをつけるために用いられ、骨盤の運動はテニスのバックハンドに貢献する
- 歩行のステップ毎に、肩と対側のヒップとの間でバランスをとる場合である
- 身体上ではラセン状になっており、常にラセン形のパターンで作用する
- ラセン線に対する付属的補助線とも考えられ、腕線の体幹への延長部とみなすこともできる
- 活動中では牽引線が絶えず変わり、機能線の正確さとは、力の働きにおける中心積率の総和である
アナトミートレインとは
7つの路線
①スーパーフィッシャルバックライン
足底から頭頂まで人体の後面全体を結ぶライン
②スーパーフィッシャルフロントライン
足先から頭蓋側面までの前身の前面を結合するライン
③ラテラルライン
身体の両側を走るライン
④スパイラルライン
人体を螺旋状に取り巻くライン
⑤アームライン
1.ディープフロントアームライン
上肢前面の深いライン
2.スーパーフィッシャルフロントアームライン
上肢前面の浅いライン
3.ディープバックアームライン
上肢後面の深いライン
4.スーパーフィッシャルバックアームライン
上肢後面の浅いライン
⑥ファンクショナルライン
体幹表面を通って対側の骨盤と下肢へ行くライン
⑦ディープフロントライン
人体の筋筋膜線の中心軸をなすライン