仙骨と尾骨

野球選手のための解剖学シリーズ!

今回は『仙骨と尾骨』について共有していきます。

 

 

仙骨と尾骨の前面

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  • 仙骨は出生時には5個の分離した仙椎から成っている
  • 出征後、それらの椎骨は癒合し、1個の骨を形成する
  • 癒合してできた仙骨は前後方向に平たく、前方からみると三角形をしている
  • 仙骨底、すなわち仙骨の最も上部は、楔形の椎間板を介して第5腰椎の椎体と関節している
  • 仙骨尖は仙骨の下端に位置し、尾骨と関節する
  • 仙骨の前面は矢状方向にも水平方向にも凹面を成している
  • 左右の前仙骨孔の間には4本の横に走る隆起(横線)が観察される
  • これは5個の仙椎の癒合痕である
  • 尾骨は3または4個の椎骨の遺残である
  • 第1尾椎のみが椎骨本来の形態的特徴の一部を留めている
  • 第1尾椎は、上関節突起に相当する2個の小さな尾骨角と、2個の瘢痕的な横突起を有する
  • 軟骨性の円盤は、一般的には尾骨底と仙骨尖を結合する(仙尾関節)
  • この関節では尾骨は前後方向に可動性を持ち、出産時には前後方向の骨盤出口径を広くする

 

仙骨と尾骨の後面

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  • 癒合した棘突起は凸状の仙骨背面にのこぎりの歯状の骨性隆起、すなわち正中仙骨稜を形成する
  • この正中仙骨稜の両側には内側仙骨稜があり、これは関節突起の癒合によって形成される
  • 内側仙骨稜は下方では第5仙椎の下関節突起の遺残(仙骨角)に続き、上方では関節面を後方に向けた左右の上関節突起に続く
  • 仙骨角の間には仙骨裂孔と呼ばれる開口部がある
  • これは第5仙椎の椎弓形成が不完全なことによって生じたものであり、仙骨管への入り口となる(麻酔のために利用される)
  • 仙骨孔の外側には別の隆起がさゆうそれぞれに走っており、外側仙骨稜と呼ばれる
  • これは横突起の癒合によって形成される

 

仙骨の側面

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  • 横突起と肋骨の遺残が癒合したコツ骨塊は、厚い仙骨翼の外側部を形成し、仙骨の側面を成す
  • 左右それぞれの外側部は腸骨と関節する耳型の耳状面をもつ

 

 

仙骨の横断面

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  • 上位4個の仙椎が癒合することによって、椎間孔の高さに4個のT字型の骨性管が作られ、そこを第1~4仙骨神経が通る
  • それぞれの脊髄神経前・後枝は、前・後仙骨孔を通ってこの骨性管を出る

 

 

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