短・長回旋筋
野球選手のための解剖学シリーズ!
今回は、『短・長回旋筋』について共有していきます。
起始・停止・神経支配
起始
- 短回旋筋:胸椎の横突起
- 長 〃 : 〃
停止
- 短回旋筋:1つ上位の胸椎の棘突起
- 長 〃 :2つ 〃
神経支配
- 脊髄神経の後枝
特徴
⑤短回旋筋 ⑥長回旋筋 ⑦多裂筋
⑧胸半棘筋 ⑨頸半棘筋 ⑩頭半棘
作用
筋機能の特徴
- 両側が収縮すると、胸椎の伸展に作用する
- 片側が収縮すると、胸椎の反対側回旋に作用する
筋連結
帽状腱膜
後頭下筋
脊柱起立筋
腰仙筋膜
仙結節靭帯
アキレス腱
足底腱膜
短趾屈筋
野球との接点
慢性腰痛
- 腰部コンパートメント内圧上昇が原因の腰痛がある
- 椎間関節由来の腰痛では、脊髄神経後枝内側枝を介した反射により、同レベルの多裂筋に攣縮が生じる
- 椎間孔を出た腰神経は前枝と後枝に分かれ、後枝はさらに外側枝と内側枝に分かれる。内側枝はその後、椎間関節に分布するとともに多裂筋を支配する。椎間関節における病態は、多裂筋の反射性攣縮を併せて引き起こす可能性が高い。