テンセグリティー構造
今回はテンセグリティー構造について共有していきます!
アナトミートレインの中であった、テンセグリティー構造としての筋骨格系について書いてあります。
- テンセグリティー構造とは
- テンセグリティー構造の特徴
- テンセグリティー構造は弾力性に富んでいる
- テンセグリティー構造に負荷がかかる時の反応
- テンセグリティー構造を人体に置き換えてみる
- パフォーマンスアップに繋げるには
テンセグリティー構造とは
- tension(張力)とintegrity(完全性)の語から造語したものである
- デザイナーであるバックミンスター・フラーが考え出した
- 連続的に圧縮力に依存することに対して、主に構造物を通る連続的張力のバランスによって、構造物の完全性を維持するような構造をさす
- 炭素原子、水分子、蛋白質、ウイルス、細胞、組織、そしてヒトその他の生き物さえも含むいろいろな自然系がテンセグリティーを利用して構築されている
【子どものための大人工作!】テンセグリティ構造【ペーパークラフト】
テンセグリティー構造の特徴
- テンセグリティー構造は張力部材と圧縮部材を組み合わせて作られている
- 圧縮部材は連続的張力の海に浮かぶ島である
- 圧縮部材は内に向かって牽引する張力部材を外へ押し出す
- この両方の力がバランスを保っている間は、その構造物は安定している
テンセグリティー構造は弾力性に富んでいる
テンセグリティー構造に負荷がかかる時の反応
- 部材1つの張力が高まると構造物全体の部材、さらに反対側にある部材においてさえも張力が高まる
- 相互連結しているすべての構造要素は、局所のストレスに反応して自ら再配列する
- 加えられるストレスが大きくなるにつれて、一層多くの部材がそのストレスの方向に位置するようになる
- その結果、材料の線形硬化が生じる
テンセグリティー構造を人体に置き換えてみる
- 骨は圧縮部材として、筋筋膜はそれを取り囲む張力部材として見ることができる
- 骨格は明らかに連続的圧縮構造に過ぎない
- 骨格を真っ直ぐ保持するためには、軟部組織のバランスが必要である
- 骨は軟部組織の中に押し込まれたスペーサーである
- 弾力性の筋筋膜の緊張がバランスの取れた構造の決定要素となる
- ある部位の傷害は、他の部位における長期のひずみによって引き起こされる
- 損傷は常に局所のひずみが原因で起こるのではなくて、元来弱いところあるいは過去の損傷が原因となって、起こるべき所に起こる
- これらの経路を見つけて、疼痛部位から離れた部位の慢性のひずみを取り除くことが、全身の快適さと秩序を回復させる
- 将来の損傷を防ごうとする自然の役割の一部を担うことになる
パフォーマンスアップに繋げるには
- 軟部組織の張力のバランスを変えると、骨は自然に再編成される
- これは、連続して軟部組織に加える操作の長所を示しており、骨を短期間で頻回に高速で押す操作についてまわる短所を意味している
- 張力が均衡状態にある筋膜内で、骨と筋が浮遊するように張力線と張力層におけるバランスの取れた緊張が目標である
- 筋筋膜経線や、さらに筋膜網全体に均一な緊張を作り出すことは、細胞および全身の健康にとって深い意味がある