アナトミートレイン

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今回はアナトミートレインについて共有していきます!

 

アナトミートレインとは

アナトミー・トレイン―徒手運動療法のための筋筋膜経線

      

  • アナトミートレインとは、筋筋膜が無限の網で全身を連結しているという概念である。

 

全身には206個の骨がある。

その骨は筋や腱、靭帯、膜、筋膜などの結合組織で強固に結ばれている。

単体の筋肉ではいくつかの骨にしか結合していないが、筋肉同士が筋膜で連結をもつことで、全身が連動して動くことができるのである。

この概念を理解することは、スポーツ選手や治療者にとって非常に大切だと考えられる。

 

アナトミートレインを知っておくと良い2つのこと

①痛みの原因を発見するヒントになる

②全身を連動して動かすことができる

 

  •  アナトミートレインの体系がわかれば、筋骨格構造の立体感が得られ、代償とひずみの全身における分布パターンが理解できるようになる。
  • 臨床的には、身体のある部位における疼痛の問題が、離れたところにあってまったく無症状の部位とどのように関係するのかを理解するのに直接応用できる。

 

①痛みの原因を発見するヒントになる

まず一つ目に、痛みの原因を発見するヒントになる。

例えば、肩凝りがある場合、多くの方は肩をマッサージする。

その場では凝りが楽になるが、時間が経つと凝りが元の状態に戻ってしまう、というのはよく聞く話であると思う。

肩が凝る原因が肩にあるのではなく、他の部位にあるとしたどうでしょう。

筋膜により連結している筋肉は、相互に影響を与える。

それにより、痛みを出している部位から遠くはなれた場所が原因になっている可能性が考えられる。

 

②全身を連動して動かすことができる

二つ目に、筋肉同士が連結していることを理解できると、全身を連動して動かすことができるようになる。

例えば、身体を反る動きをする場合、腰や首など動かしやすい部位だけを動かすことに意識が向いてしまう。

反る動きでは足の裏から頭までの後面の筋肉が連動するとしたらどうでしょう。

腰と首だけでは限られた動きになるが、背中・骨盤・股・膝・足関節など全身の繋がりを意識することで、より大きな動きになることが考えられる。

 

テンセグリティー構造としての筋骨格系

 

7つの路線

スーパーフィッシャルバックライン

足底から頭頂まで人体の後面全体を結ぶライン

 

スーパーフィッシャルフロントライン

足先から頭蓋側面までの前身の前面を結合するライン

 

ラテラルライン

身体の両側を走るライン

 

スパイラルライン

人体を螺旋状に取り巻くライン

 

アームライン

1.ディープフロントアームライン

上肢前面の深いライン

 

2.スーパーフィッシャルフロントアームライン

上肢前面の浅いライン

 

3.ディープバックアームライン

上肢後面の深いライン

 

4.スーパーフィッシャルバックアームライン

上肢後面の浅いライン

 

ファンクショナルライン

体幹表面を通って対側の骨盤と下肢へ行くライン

 

ディープフロントライン

人体の筋筋膜線の中心軸をなすライン