長掌筋
野球選手のための解剖学シリーズ!
今回は『長掌筋』について共有していきます!
起始・停止・神経支配
起始
- 上腕骨内側上顆
停止
- 手掌腱膜
神経支配
- 正中神経(C7~Th1)
特徴
- 手関節掌側で観察される長掌筋腱は、その他の屈筋腱を確認するうえで重要なランドマークとなる
- 長掌筋腱の撓側には撓側手根屈筋腱、尺側には浅指屈筋腱、浅指屈筋腱の尺側に尺側手根屈筋腱が走行している
- 長掌筋が先天的に欠損する例は比較的多く、その欠損率は4~13%といわれている
①円回内筋 ②浅指屈筋 ③撓側手根屈筋
④尺側手根屈筋 ⑤長掌筋
作用
筋機能の特徴
- 手関節の掌屈に作用する
- 肘関節の屈曲に補助的に作用する
- 手掌腱膜に緊張を与える
筋連結
大胸筋・広背筋 ↔ 内側筋間中隔 ↔ 前腕屈筋群 ↔ 手掌面の筋群
野球との接点
内側型投球障害肘
- 投球障害肘でもっと多い内側型は、加速期における過度な外反負荷が原因で生じる
- 長掌筋の筋腹に強い痙攣と圧痛を呈する例が多い