膝外側側副靭帯
野球選手のための解剖学シリーズ!
今回は『膝外側側副靭帯』について共有していきます!
起始・停止
起始
- 大腿骨外側上顆
停止
- 腓骨頭
特徴
- 外側側副靭帯は膝関節の外側を補強し、大腿骨の外側上顆から斜め後方へと走行し、腓骨頭に停止する
- 外側側副靭帯は円筒状の靭帯で、太さは5~7mm程度である
- 外側側副靭帯は外側半月板には線維性の結合はない
- 外側側副靭帯は前方から後方へ走行し、かつ屈伸軸の後方に位置することから内反・外旋・伸展で緊張し、後方引き出しについては補助的に制動する
野球との接点
外側側副靭帯損傷・複合靭帯損傷
- 外側側副靭帯損傷は膝関節の強力な内反強制力が作用し発症する
- 通常、内反動揺性の検査は0°と30°屈曲位で行い、0°においても動揺性を認める場合、外側側副靭帯のみならず腸脛靭帯や後外側支持機構を含め複合靭帯損傷が疑われる
変形性膝関節症
- 著明な内側型変形性膝関節では、外側側副靭帯が新著している例が多い
内反ストレステスト
内反ストレステスト
- 外側側副靭帯損傷を調べるテスト
- 右膝を調べる場合、左手で足関節を持ち、右手は膝関節の内側より当て、内反ストレスを加える
- 通常は膝関節0°と30°屈曲位の両方を調べる