今回は、横隔膜がパフォーマンスアップに必要な筋肉である3つの理由を共有していきます!
パフォーマンスアップに必要である3つの理由
横隔膜がパフォーマンスアップに必要な筋肉である3つの理由
- 体幹の安定性に強く関与しているため
- 股関節・肩甲骨と連動しているため
- リラックス効果を高めてくれるため
体幹の安定性に強く関与しているため
腹部・背部筋との連結
腹部・背部筋との連結が多いことがあげられます。
横隔膜自体が肋骨や腰椎に付着しているおり、その部位の安定性にも寄与しています。
普段、口呼吸になりやすい方は呼吸が浅くなっており、横隔膜が十分に機能していない可能性が考えられます。
下部の肋骨が広がり動きが少ない方も同様です。
横隔膜の主な役割は呼吸ですが、横隔膜を含む4つの筋膜と連結しています。
胸腰筋膜との連結では広背筋・僧帽筋・大殿筋・外腹斜筋と連結しているため、仙腸関節の安定性に寄与しています。
駆動源と固定源
体幹の安定性はスポーツに欠かせません。
体幹の安定性は、手足を自由自在に動かすことを可能にしてくれます。
手足は体幹から派生しており、駆動源である手足が機能するためには固定源である体幹の安定性が必須になります。
また、身体の質量は体幹が約50%を占めています。
一番重い質量であり、身体の重心位置である体幹をいかにコントロールできるかがパフォーマンスを左右するといっても過言ではありません。
股関節・肩甲骨と連動しているため
腹部の筋との連結
横隔膜は大腰筋や腰方形筋とも連結しています。
大腰筋は腰椎と股関節の安定性に強く関与しています。
バッティング・ピッチングの競技特性として、回転運動があります。
下半身の運動エネルギーを体幹から上半身へと伝えることがパフォーマンスアップに非常に重要になります。
上半身の力だけに頼ると、力みや怪我の原因になることがあります。
バッティング・ピッチングでは、下半身を使え!、と聞いたことがあると思います。
効率よくエネルギーを伝達する役割を担っている一端が横隔膜です。
腹腔内圧を高める
また、横隔膜が収縮することで腹腔内圧を高めることができます。
内圧が高まることで腹部全体の筋が程よい緊張状態になることが予想されます。
その中でも外腹斜筋が重要になってきます。外腹斜筋は前鋸筋と筋連結をしています。
前鋸筋は肩甲骨を胸郭に安定させる重要な筋肉です。
体幹から上半身へエネルギーを効率よく伝達する役割も担っています。
リラックス効果を高めてくれるため
緊張し過ぎると体がガチガチに
最後に、リラックス効果を高めてくれる役割があります。
練習では良いが、試合になると結果が出ない…ということがあると思います。
その原因の一つとして、試合では緊張して本来の力を発揮できていないことが考えられます。
緊張状態とは、生理学的にいうと交感神経が優位になっている状態です。
場合によっては、交感神経が過剰に働き過ぎてしまうこともあります。
手足に力が入りすぎている、冷静に考えられない、周囲の状況をみることができないなどです。
その場合には、交感神経の働きを和らげ、副交感神経の働きを高める必要があります。
副交感神経の働きを高める
それを助けてくれるのが横隔膜です。
横隔膜で深く呼吸することで副交感神経の働きを高めることができます。
横隔膜に交感神経を司る自律神経が密集しています。
呼気を意識的にゆっくりすればするほど副交感神経が優位になり、リラックスする状態になります。
呼吸は1日に約28,000回するといわれています。
深い呼吸ができているかなど、普段の呼吸の質を確認してみてください。
呼吸を意識できれば、緊張状態をコントロールすることも可能になると思います。