肩甲挙筋
野球選手のための解剖学シリーズ!
今回は、『肩甲挙筋』について共有していきます。
起始・停止・神経支配
起始
- 第1~4頚椎横突起
停止
- 肩甲骨上角の内側縁
神経支配
- 肩甲背神経(C5)
作用
筋機能の特徴
- 肩甲骨挙上に作用する
- 菱形筋、小胸筋と協同して肩甲骨下方回旋に関わる
- 肩甲骨が固定された状態では、両側が作用した時に頚部の伸展、片側が作用した時は頚部の側屈と同側への回旋に関与する
筋連結
肩甲挙筋・菱形筋 ↔ 肩回旋腱板筋 ↔ 上腕三頭筋 ↔ 尺骨筋膜 ↔ 小指球筋
野球との接点
肩結合織炎(肩こり)
- 筋硬結が著明な筋に肩甲挙筋があげられる
- 肩甲背神経の絞扼との関連が強い
肩関節不安定症
- 肩甲挙筋の過剰な攣縮は、肩甲骨を下方回旋・挙上位でブロックし、二次的な肩甲上腕関節の不安定性や腕神経叢症状を引き起こすことが多い