具体と抽象

f:id:sakuraiku:20200903090343j:plain『野球が上手くなるための練習メニューをどのように考えたらいいか…?』

今回は、そのような疑問を解決に導いてくれる思考法を解説していきます。

具体と抽象

その思考法とは、ズバリ、『具体と抽象』です。

細谷功氏の著書から得られた考え方を、スポーツに応用していきたいと思います。

具体と抽象

      

練習メニューは、昔からあるオーソドックスなものや、YouTubeで紹介されているものなど、世の中にたくさん出回っています。

その中で、自分に合ったメニューはどれなのか?

とりあえずこの練習をしてみたら、パフォーマンスがアップした。

あの練習をしてみたけどあまり効果がなかった、など、良し悪しが分かれることは多々あると思います。

限られた時間の中で体力や技術を高めていくには、自分に合った練習メニューを取り入れていく必要があります。

そのための思考法が、『具体と抽象』です。

問題となっている具体例やデータなどに対して解決方法を考えていくことが『具体化』です。

目先の問題だけしか見えていない状態で、いわば、対処療法みたいなものです。

一時的に良い結果が得られるかもしれませんが、時間が経つと、結局もとに戻ってしまう可能性があります。

具体例やデータなど目先のことだけでなく、問題点を分析し、その背景や共通項は何なのか、物事の本質を捉えていくことが『抽象化』です。

抽象化することで、目先に見えていた問題だけでなく、その他に解決しなければならない新たなことがみえてきます。

こうして具体と抽象の行き来をすることで、根本的な問題解決につながり、大きなパフォーマンスアップの可能性を高めることができます。

 

具体とは?抽象とは?

一応、言葉の意味も確認しておきます。

具体とは…

物事が直接に知覚され、認識されうる形や内容を備えていること(goo辞書)

簡潔に表現すると、

  • 個別性、特殊性がある
  • 五感で感じられる実態
  • 個々の属性(形、色、大きさなど)
  • 正解がある
  • 優劣が明確
  • 答えが重要

 

抽象とは…

事物または表象からある要素・側面・性質をぬきだして把握すること(goo辞書)

簡潔に表現すると、

  • 集合、一般的なもの
  • 五感で感じられない概念
  • 2者以上の関係性、構造
  • 正解はない
  • 優劣がわかりにくい
  • 問いが重要

 

図で表すとこのようになります。

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問題解決の3パターン

問題の解決は、抽象から具体へ向かっていくことです。

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問題解決の3パターン

  1. 具体 → 具体         表面的な問題解決
  2. 抽象 → 抽象         机上の問題解決
  3. 具体 → 抽象 → 具体    根本的な問題解決

 繰り返しになりますが、具体と抽象の行き来が、根本的な問題解決につながっていきます。

 

打者の練習メニューを考える

打者の練習メニューを考えていきます。

自分の目標は何なのか(抽象化)、その目標を達成するための練習メニューは何なのか(具体化)、を意識しながら考えます。

まずは、目標を設定します。

ここでは、ヒットをもっと打てるようになりたい、という目標を立てて話を進めていきます。

 『ヒットをもっと打ちたい』を具体化していきます。

「安定したスイング、ボールとバットのコンタクト」

         ↓

「構えの姿勢の安定性、四肢の脱力」

         ↓

「体幹回旋・股関節回旋筋力、肩甲骨安定」 

 

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 抽象度の高いことを具体化していくことで、解決できるヒントがたくさん出てきます。

その中から、自分が出来ていることと出来ていないことを把握します。

課題が明確になれば、あとは練習するのみです。